25年7月14日の北九州豪雨により、矢部川では各地で洪水の氾濫が起こり、家屋や農地の浸水被害が多く現れている。八女地方では、矢部川水系の河川沿いに位置する茶園や水田では浸水被害、茶園や棚田では斜面崩壊により大きな被害が発生した。
後期の自然森林遺産論の課題として、水害の現場の実地見聞を基にした思考を行った。今回の実地見学では、主に農地を対象として調査し、理解を深めたと思う。
13日朝、大橋キャンパスから出発、10時半ぐらい「えがおの森」到着して、そして、被災から復旧の状況、また森林、棚田、被害と保全についてのオリエンテーションをきいた。その後、周辺の茶畑被害地、スギ林周辺と広葉樹林周辺の被害地を見学した。
ほかには、橋が豪雨によって壊され、機材の運搬が制限され、交通条件が復旧を妨げている場合もあれば、洪水に流され、棚田の境界線すら判断できない場合もある。川に残された石の塊の分布からみれば、洪水の流れも想像できる。このことから今回の災害がひどかったといえるだろう。また、川・水路沿いの農地が洪水により、壊された。
第一層・第二層の棚田は石ころや、泥に覆われ、手作業で取り除けば簡単に復旧できると考えられる。
砂防ダムが洪水に壊され、流木まみれの洪水は農地に流れ注んだ跡。
農地に流されている流木の一部。
被災地で亡くなった人を供養してする。
洪水に流され、三つの境界線さえ判断しかねる様子。
橋が壊され、機材が運搬できず、耕作放棄地になっている。
今回、流木による水害被害が非常に多く、森林の荒廃が原因だと思われる。だから、行政の在り方として、森林整備を公共事業として推進すること、ダムを前提としない河道計画を立て、護岸整備河床掘削をすることを提案したいと思う。
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