こんにちは、D2の小林です。 新年度が始まって早くも約3ヶ月が経ちました。藤田研も各自が研究活動を始動させています。
さて、5月19日(金)〜21日(日)にかけて日本造園学会全国大会が日本大学の湘南キャンパス(生物資源学部)で開催され、投稿論文の内容を発表してきました。
20日には「農の風景を組み込み活かした街づくり」というテーマで公開シンポジウムがありました。学術、事業者、行政といった異なる立場の方々が登壇されていました。農業が都市生活の様々な局面で取り入れられ始めていることが実感できました。これまで農は「無いよりはあったほうが良い」ぐらいだったものが、「必要とされるもの」に変化しているように感じます。なぜ必要なのかに関する根拠の説明が、実際の農活動の全国の事例の蓄積によってより説得力を増してきている状況なのではないでしょうか。
翌21日は研究発表会とミニフォーラムです。私は対馬の石屋根について発表しました。この研究、2014年度から昨年度までじっくり取り組んできたもので、今回の発表で一段落という感じです。発表の方は、事前にしっかりと準備をすることができたおかげで無事に終わることができました(先生ありがとうございました)。藤田先生は熊本地震とランドスケープマネジメントの2つのミニフォーラムで登壇され、熊本地震の復興支援のこれまでの取り組みや福岡市かなたけの里公園を事例に都市における農体験について紹介されました。
造園学の領域が拡大しているせいか、研究発表全体を俯瞰すると実に様々なテーマがありました。自分と近いテーマの方の発表はもちろん、異なるテーマの発表も聞けたことで今回の大会でも多くの刺激をもらうことができました。同時に取り組みたい研究、取り組むべき研究、現実的に取り組める研究の間の葛藤の中で、どのように自らの研究の指針を組み立てていくか、考えさせられました。
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