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プロジェクト演習3:世界遺産班の取り組み②2015.10.4

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藤原研究室の岩井です。プロジェクト3の世界遺産班の調査についてひきつづき報告します。第4回玄海地域景観づくり座談会が開催されました。

日時:2015.10.4(日)10時~12時 場所:宗像市 海の道むなかた館 参加人数:30名ほど テーマ:集落の風景を守り・つくる 方法: 神湊地区 と 深田・田島地区のまち歩き

前回の振り返りの後、田島・深田地区と、神湊地区に分かれてまち歩きをしますので、ワークショップ担当のスタッフから情報提供がされました。 「田島深田の屋根は色は茶系が多く、屋根形状は平入り、ほとんどの家が瓦を使用している。」 「外壁の色彩は白と暗い赤が同程度。白壁と一部板壁。」 「神湊地区は屋根の色彩がグレーで妻入りが多い。素材は瓦が多いものの波板やトタンも見られる。傾斜屋根が9割。農村集落に比べて入母屋屋根が少なく、切妻屋根が7割。」

農村集落は典型的農家集落で 構成:母屋、納屋、作業小屋、牛舎、鶏舎、 屋外スペース:駐車スペース、作業場、庭、畑、生垣。 典型的な農家住宅で生活実態にそぐわないものになりつつあり、改築や修繕が進んでいくことが予想される。

沿岸部の集落 1~2階建ての民家と2~5階建ての旅館やアパートなどが立地する。 建て替えが進みつつあり、空き家が増えている。

風景に馴染む建物(色彩・素材・形態など)、風景に馴染む外構部(駐車場・植栽・舗装など)。

下の地図をもらって外に行きます。私は深田・田島地区のまち歩きに参加しました。

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町歩きから帰ってきて、

私たちの田島深田地区班内で話し合ったところ、 「空き家空地がある。農作業をやめると土地が荒れる。」 「この地区の母屋納屋作業場など農家の家のスタイルを守っているものを指定して、この地域の農家の典型をのこすべきではないか。昔の藁ぶきはみえない。農家の趣をのこしてほしい。」

「歩いて歴史的なものを見ることができてよかった。提案だが、都会の高齢者をこの地域に呼ぶことはできないか。」 「観光スポット水飲み場をつくってはどうだろう。庭が広いのでできるのではないか」 「四国のおせったいはできないか」 「地域を歩いてみてガイドさんがいいから楽しかった。蚕を育てていたというが、どこか家をオープンハウスにして家の中をみせてほしい」 「古い家の改築、修繕がうまくいっているものをほめる仕組みがあるといいのではないか」 「元々あるものをうまく残し、新しい建物を地域に会ったものにする仕組みがあったラいいのではないか」

神湊地区は、 ・魚やの砂浜がいいので夏祭りをしては。 ・地蔵堂にあずまやを。 伊能忠敬が歩いた道を観光に使えないが。 ・家の片隅に屋敷神がいる。 ・注連縄があったり、枝の先が12に分かれていて12か月をあらわす。 ・昔はターミナルに食堂があった。

ファシリテーターの先生からは「世界遺産にふさわしい価値というのは本物の暮しの現場ではないか。暮らしているから現場が本物になる。歩いて本物を見つけよう。本物は見るべきものが多い。」

最後に近波止とよばれる砂浜近くの桟橋が壊れていることに対して、市の方から、これは今後の課題ということでこのワークショップを終えました。 ここは、伝わっている話によると、昔人々が使っていた波止場で、その上に近年になってこのような桟橋をつくったとのことです。この桟橋自体に意味があるのではなく、この場所に意味があります。 宗像大社の周りの地区を歩いてみましたが、ガイドさんがよければ発見の喜びがあり、そしたら、もう少し地域のことをたくさん知る気持ちが湧きあがってくるのではないかと思いました。

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