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熊本地震における都市公園利用調査に参加しました

こんにちは。つっちーです。

先日8/7~9日の3日間、熊本市全域において熊本地震後の都市公園の利用実態の調査を行いました。

防災公園を含む32箇所の公園を対象にし、自治会や愛護会の皆さんから、 当時公園へ避難したした時の使われ方について詳しく伺いました。

この調査は造園学会(大阪府立大学武田重昭研究室、滋賀県立大学村上修一研究室、九州大学藤田直子研究室)の他、 熊本市都市政策研究所、熊本市役所東部土木センター、公園マネジメント研究所、 国土技術施作総合研究所、都市緑化機構。日本公園緑地協会が共同して実施しました。

私は、大阪府立大学武田先生と一緒に調査を同行し、ヒアリングの様子やヒアリングシートの記入を行いました。

・出水南公園


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・戸井の外公園


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・国府一丁目緑地公園


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・健軍上ノ原公園


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調査に同行して、個人的に興味深いなと思う事項をいくつか下に記入します。

・夜中に地震が起きたのもあって、いつ地震が起きるか分からないし、上から何か物が落ちたり倒れたりするのが怖いという。 すぐに学校が開かなかったこと、近くに公園が立地していること、公園には上から落ちるものが何もないことから 地震発生後、公園に避難する人がとても多かったという。

・老人憩いの家がほとんどの公園にあったこと。私見だが、福岡や宮崎ではあまり見ないので、驚いた。 設置の背景を熊本市の都市計画マスタープランや造園に関する資料を読んでおきたかった。 憩いの家では、高齢者や小さいお子様をお連れの親をかくまう場所としてとても重宝されたという。

・各公園で対応が異なるが、車の進入・対応を懸念した公園もあったという。 公園内に整然と車を並べ、車中泊を行い生活をしていたが、 それがいつまでも続くと公園としての本来の場(=遊ぶ、散歩、気分転換の場)ではなくなるため、 退去をお願いする際、快く対応した住民・公園もあれば、猛反対する住民・公園もあったという。

今後、これらの調査結果は、今回の熊本地震における都市公園の利用実態を明らかにするとともに、 今後発生し得る震災に備えた公園整備の方向性の指針になると考えており、一層努めてまいります。

今回の調査で、とりわけヒアリングの仕方や項目について今後の研究に活かせそうなものがあり、 個人的に収穫の大きい調査だったと感じています。 ご協力いただいた皆様、お暑い中、またお忙しい中本当にありがとうございました。

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